変わらない競馬の枠組み
競馬場の廃止という話が出ると、立場的に意見を求められることが多いわけですが、たしかに競馬場がひとつなくなるということだけをとらえれば、それは残念だし、行き場をなくす方々のことも心配にはなります。ただ社会状況やら経済状況やらが時代とともにさまざまに変化していく中で、具体的には生産頭数も馬主も減り続けている現状で、いまのまますべての競馬場を残すことが現実的とは思えません。もし無理やりにでもそうしようとするなら競馬全体が衰退に向かうでしょう。たとえて言うならピラミッドの底辺から崩れ始めて、やがては頂点もどんどん下がるみたいな。そうではなく底辺の面積は小さくなっても頂点の高さは変えないよう、たとえばピラミッド型を尖塔型にするみたいな、中央も地方も含めて新たな競馬の枠組みをつくりなおすという話し合いはできないんですかね。と思うわけです。以前に須田鷹雄さんも書いていたような気がしますが、ある競馬場の経済状況がよろしくなくなってきたからといって、その競馬場の存廃を議論するだけでは、ひとつひとつ競馬場がなくなっていくだけでしょう。
競馬●デットーリの薬物問題で12/4にあらためて聞き取り調査。●G1メイトリアークSで3着だったサマーソワレーが引退。来春メダグリアドーロをつけて、秋にはセリに上場される予定。●キルダンガンスタッドが、種付料不払いの件でネイサン・ティンクラーを訴える。
連続休肝日。
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