最後もアメリカのドバイ
昨夜のパーティーでいろいろ話す中で、今年はナドアルシバ競馬場のインターナショナルヴィレッジがなくなっていることをはじめて知った。ドバイワールドCに関して何かが縮小というのは初めてのような気がする。ただ、今までインターナショナルヴィレッジとして使われていたゴルフ場はすでにメイダンのコースの一部になっているためそのスペースが確保できなかっただけとは思われる。
ナドアルシバ競馬場での最後の開催だからなのかアブダビやサウジアラビアまで含めた中東の王族の馬ばかりが勝った。それにしてもドバイデューティフリーのグラディアトーラスの強さにはびっくりだ。さらに今シーズン開業のムバラク・ビン・シャフィア調教師、元キャメルライダーのアーメド・アジュテビ騎手がシーマクラシックも連勝。馬主はシェイク・モハメドの息子たちでさすがに14年もたつと世代交代を感じさせる。しかしまあ途中に雨は何度か降ったものの影響のない程度でほんとうによかった。14年見てきたドバイワールドCの結末は、最後も王族関係の馬ならそれもありかと思っていたのだがアメリカのウェルアームドであった。アメリカのシガーにはじまって最後もアメリカ。ドバイワールドCは14回のうち8回がアメリカ調教馬の勝利となった。シェイク・モハメドがオウイン・ハーティに祝福の声をかけ握手をして口取りにも入っていた光景はほんとうによかったなあ。表彰式のあたりで遠雷が見え本格的に雨が降り出した。「We say good-by Nad Al Sheba」という最後のアナウンスにはちょっとぐっときた。
ドバイカハイラクラシック:シェイク・ハリファのフライヴォラスが3番手あたり好位追走から直線で抜け出した。昨年は5着で、今シーズンは短いところばかりを使っていたがこれで8戦6勝2着2回。2着にカタールのニルブラン。3着にシェイク・ハムダンのパリガニエ。
ゴドルフィンマイル:デットーリのツーステップサルサが直線突き放して逃げ切り勝ち。6番手あたりを追走したガイエゴーが直線馬群から抜け出し2 1/4馬身差2着でゴドルフィンのワンツー。3着にサウジアラビアのドンレナト。
UAEダービー:リーガルランサムが2番手追走から直線抜け出し勝利。5番手あたりから好位につけたデザートパーティーがゴール前差を詰め半馬身差2着でまたまたゴドルフィンのワンツー。3着にソイリブリアーノでマクトゥーム関係が3着まで独占。
ドバイゴールデンシャヒーン:レースを引っ張ったのは大外のインディアンブレシングだったが、サウジアラビアのビッグシティマンが内から差し切って勝利。1 1/4馬身差2着にインディアンブレシング。5馬身離れた3着争いはダイアボリカルが先着。中団あたり追走のバンブーエールがゴール前で盛り返して4着。
ドバイデューティフリー:後続を離して逃げたグラディアトーラスが直線さらに突き放して勝利。強ぇ。G2アルファヒディフォートから連勝。出遅れたプレスヴィスが内から伸びて3 1/4馬身差2着。3着アレキサンドロス、4着ニコネロ。ウオッカは単独2番手から直線一旦は差を詰める勢いだったがゴール前失速して7着。
ドバイシーマクラシック:直線先頭に立ったのはスパニッシュムーンだったが、2番手から迫ったパープルムーン、中団から外に持ち出して伸びたイースタンアンセムと3頭の叩き合い。イースタンアンセムがハナ差で先着し、アーメド・アジュテビ、ムバラク・ビン・シャフィアが連勝。2着にスパニッシュムーンで、短頭差3着にパープルムーン。
ドバイワールドカップ:後続を引き付けて逃げたウェルアームドが直線突き放して14馬身差の圧勝。2着にグロリアドカンペオ。3着パリパーフェクト。好スタートのカジノドライヴは5番手あたりを追走もペースについていけない感じで徐々に後退し先頭からは27馬身離れた8着。
競馬●G1ローズヒルギニーズ(ローズヒル2000m,3yo):短頭、ハナの接戦を制したのは1番人気のメタルベンダーで、ロイヤルランドウィックギニーズに続いてG1連勝。2着スーザ、3着ロックキングダム。●G1フロリダダービー(ガルフストリームパーク9F,3yo):2番手追走のクオリティロードが3コーナーで先頭に立って直線抜け出しトラックレコードで勝利。G2ファウンテンオブユースから連勝。離れた6番手から3~4コーナーで一気にまくってきた1番人気ダンカークは直線入口で勝ち馬に並びかけたが突き放されて1 3/4馬身差2着。6馬身離れた3着にゼアゴーズジョジョ。●G2スウェールS(ガルフストリームパーク7F,3yo):ビッグドラマがぴったり2番手追走のディスワンズフォーフィルを振り切ってトラックレコードで1位入線も直線外によれて2着に降着。半馬身差で2位入線の1番人気ディスワンズフォーフィルが繰り上がって勝利。前々走ではサンシャインミリオンズダッシュSに勝っていた。4馬身半差3着にカスタムフォーカルロス。●G3アップルトンS(ガルフストリームパーク芝7.5F,4&up):4番手追走のキスザキッドが直線差し切って勝利。父レモンドロップキッド。2番手から直線を向いて先頭に立ったアーティッククライが半馬身差2着。後方から追い込んだパッサージェは3着。●G3ネクストムーヴH(アケダクト9F,3&up f/m):ぴったり2番手追走から3コーナーで先頭に立った1番人気ウェザードが、離れた3番手から迫ってきたウイニングポイントを振り切って1馬身半差で重賞初制覇。逃げたサクセスフルサラーは離れて3着。●G3東京シティC(サンタアニタAW12F,4&up):縦長の展開で6番手追走のストリームキャットが直線先頭に立って勝利。最後方追走の1番人気ビッグブースターはゴール前差を詰めたがクビ差で2着。2馬身差3着にメジュール。●バルバロの全弟ニカノールがガルフスロリームパーク8Fのメイドンで断然人気となるも、半馬身差でまたも2着。逃げ切って買ったのはグリッターマンズカルテル。
本日のワイン●レース終了後、ホテルのいつものレストランにて。コルテギアラCORTE GIARA・ピノグリージョ・デッレヴェネツィエDELLE VENEZIE 2007。プーリアのトルマレスカTORMARESCA・シャルドネ2006。
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