念願のスーパーサタデー!
午前2時半起床。しかしどうにも眠く、シャワーをあきらめ目覚ましをかけなおして午前3時起床。ナドアルシバ競馬場へ。まだ真っ暗。照明は少ししかついてなく、あれえ、この時間の調教ってこんな暗かったっけなあ、と不安になりながら待っていると4時半過ぎ、暗闇の外ラチ沿いに突然馬が現れた。この時間は日本馬すなわちアジュディミツーしか馬場に出ないと聞いていたのでたぶん間違いない。最初はダクで、2度目はキャンターで直線を過ぎていった。暗すぎて当然デジカメでは写真撮れません。
ホテルに戻って再び寝る。9時過ぎ起床。部屋から一歩も出ずにひたすら校正。ドバイに来て月刊としては最後となる「ハロン」の校正とは、競馬の仕事をはじめてからの自分を象徴しているようでこれはこれでアリかもと思う。
本日ナドアルシバ開催「スーパーサタデー」の取材証がホテルに届くはずなのだが届かない。意を決して電話をすると「忙しくて届ける暇がないので、すまん。競馬場で渡す」と言われる。で、夕刻ナドアルシバ競馬場へ。携帯で苦心のやり取りの末、なんとかメディア用のバッヂを受けとり念願のスーパーサタデー。そこそこ混んではいるがワールドCのように行く手を遮られるほどではないし、マクトゥーム・スタンドの席もところどころに空席があって快適。しかしいつも思うのだがこんなに世界的にトップクラスの馬が集まってるのに地元の来場者たちはどこまでわかってるのだろう。たぶんレース後の抽選会を楽しみに来ているのだろうなとは思う。しかしシティオブゴールドでマイク・ドゥ・コックのチームが勝って引き上げてくると大きな拍手と歓声。インターナショナル・レーシング・カーニバルの常連だけにさすがに地元のファンにも人気なのか。イッピトンビのときほど大人数ではないが、このチームは勝ってパドックに引き上げてくるときは何人かが引き綱を持って誇らしげに戻ってくる姿は健在。
「おう、行くぞ」と川島調教師に言われ、マクトゥーム・チャレンジの装鞍所に同行。敵情視察でライバルになる馬たちの馬体を凝視。今年来られると思っていたかどうかはわからないが、いつかドバイに挑戦する日を確実に見据えて、その日のためにドバイに何度も訪れたり、そして今日、実際に本番で戦う馬たちを事前に自分の目でしっかり見ておくという姿勢は、今までの中央の調教師さんたちにはなかったのではないだろうか。
そして競馬は前哨戦を見てこその本番だと思う。サクラローレルが出たときのフォア賞とニエユ賞とヴェルメイユ賞を見て本番の凱旋門賞を見たときも思ったけど、今回も貴重な経験。スーパーサタデーを見ると本番のワールドCは10倍楽しくなるよ、と本番を見る前から言ってみたり。しかし毎年こんなことをするわけにはいかんだろうなあ、とも思う。取材費は当然自腹で大赤字なわけですよ。
競馬●ナドアルシバ開催はスーパーサタデー。ワールドCの前哨戦7レース以外にメイドンが2レースあり、ドバイで全9レース施行は初めてのような。●第1Rの牝馬メイドン6頭立てはすべてマクトゥームファミリー関係。デットーリのドバイエスカペードというオーサムアゲイン産駒が直線残り300mで後ろを振り返る余裕の圧勝。これは強くなりそう。●純血アラブのマクトゥームチャレンジR3は12頭立てで、シェイク・ラシッド7頭、シェイク・ハムダン4頭、ラシッドの弟シェイク・マジド1頭というご家族での争い。前走ラウンド2で4着だったジェルメインが勝ってハムダン3着まで独占。●マイルのバージュ・ナハールはマイク・ドゥ・コックのグランドエンポーリアムとゴドルフィンのカイスの叩き合いでこの2頭の決着と思ったところ大外から一気にジャックサリヴァンが差し切って前走マクトゥームチャレンジR2から連勝。●ドバイ3歳3冠の2冠目アル・バスタキヤは前走メイドン勝ちのパロールボードが直線で抜け出し。●芝2400のドバイ・シティ・オブ・ゴールドは南アのグレイズインが中団から抜け出し。前走ダートのマイルのアルファヒディフォート4着からの路線変更が正解。南アG1ダーバンジュライとか勝ってるのでやっぱりこっちの路線が正解。●直線1200のマハブ・アル・シマールはシェイク・ラシッドの8歳セン馬ホーリーブル産駒エスティムラールが逃げ切り。●芝1777のジェベル・ハッタは昨年グッドウッドでG3勝ちのあるハムダンのアルカーデムが中団から抜け出したが、むしろ注目は2着に突っ込んできたライトアプローチ。去年のデューティーフリーを勝ったあと香港QEIICを5着で、それ以来の出走にもかかわらず調教はほとんどやってなかったんだそうな。デューティーフリー連覇は確実のような…。●マクトゥーム・チャレンジR3は、鞍上マイケル・キネーンのサウジアラビア調教馬、逃げたチャイクイン(Chiquitin)が直線突き放した。ラウンド1を4着、ラウンド2を2着でイマイチだった馬。ちなみに今までこの馬「チキチン」と表記してましたが、実況ではチャイクインと聞こえました。少なくともチキチンではぜんぜん違います(^_^;)。期待の南ア・ヤードアームは向正面引っ張りきれないような手ごたえでこれは圧勝かと思ったけど直線以外にも伸びず5着。この結果が本番につながるかどうかは…。本番は、アメリカの馬か、もう一度ヤードアームか、これで2分04秒07というタイムならアジュディミツオーでもだいじょうぶじゃないかと思ったり。●G1サンタアニタHはロックハードテンが勝ってリチャード・マンデラ調教師はこのレース3勝目。2着コングラッツ。ランディーズライアビリティー5着で、人気のセイントリアムは6着。●3歳のG2サンタカタリナSは期待のデクランズムーンが好位抜け出し楽勝でグレード4勝目。次走は4/9のG1サンタアニタダービー。●3歳のG2ファウンテオブユースSは1番人気のハイフライが2番手から早めに抜け出して勝利。4/2のG1フロリダダービーを使ってケンタッキーダービーへ。2番人気バンダニ2着。●8.5ハロンのG2ガルフストリームパークHは1番人気のエディントン。●3歳7ハロンのG2スウェイルSも断然人気のロストインザフォグ。●サンタアニタ芝8ハロンのG1フランクE.キルローマイルHは、1番人気ブラジル産のルロワデサニモーが逃げ切ってサイテーションHに続くG1制覇。ケイジャンビート6着、シングレタリー7着。
なんと外国に来て連続休肝日なんてたぶんはじめて。ホテルのバーに行ったらほぼ満員に加え、とってもうるさかったのであえなく退散。おとなしく寝る。


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